展示のご案内|美術館案内 | 市之倉さかづき美術館

美術館案内

展示のご案内(1F)

【常設】さかづき展

市之倉の歴史を紹介すべく、幕末~明治にかけて作られた薄く精緻な盃をはじめ、大正・昭和の盃、他産地の盃、戦後の記念盃や遊び盃など、人生の節々に登場し珍重され愛でられてきた「盃」約1500点を展示しています。
盃は古来、日本人の年中行事や儀式の中で極めて重要な役割を果たしてきました。現代まで続く日本人の精神風土の根底に盃があるといっても過言ではないでしょう。もともと「つき」はうつわを表す言葉で、「さけ」を入れる「つき(うつわ)」が「さかづき」です。
今のように誰もが気軽に酒をたしなむ時代とは異なり、昔は何かの行事や神事の際にしか庶民が酒を飲む機会はなかなかありませんでした。そのセレモニーとは、結婚式や地鎮祭、収穫祭などです。人が神に祈りをささげ、神との間で対話が成立した印として「乾杯」をしました。この乾杯こそが儀式の成就を表し、神と人、人と人の間に交わされる文字なき契約書なのです。

【企画】大日本 加藤五輔 展

明治期の美濃焼を語るとき、その筆頭に挙げられるのが加藤五輔です。1837年(天保8)市之倉に生まれた五輔の生家は代々続く窯元で、京都村雲御所の御用窯として良質の染付磁器を生産していました。最も得意としたものは、面相筆を使った染付細密画で、驚嘆すべき繊細巧緻なものでした。数々の賞(明治11年パリ万国博覧会:名誉賞状銅碑の部を受賞など)に輝き、国際的な名声を得、当時の美濃焼業界にとって、第一人者とも言える素晴らしい業績を残しています。
当企画コーナーでは、器に染付けを施す前に描かれたデザイン画とともに五輔の作品を紹介しています。

【企画】石川九楊 盃千字文 展

古くから書の題材として多数の書家が書き残している「千字文」。
現代書家・石川九楊が紙面を盃にかえて、盃ひとつに一文字を書き綴った大作「盃千字文」を三部に分けて順次展示しています。
「千字文」とは、「天地玄黄 宇宙洪荒・・・」に始まる四字一句・二五〇句からなり、一つとして文字の重なりがなく美文であるため、書の重要な題材として数多の書家が書き残しています。2002年、当館の開館を機に、初めて千字文に挑戦していただき、人間国宝加藤卓男が主宰(制作当時)する幸兵衛窯にて滞在制作されました。書とやきものとの出会いによって生まれた、小さな器に広がる書の宇宙を存分にご堪能ください。

【企画】企画展

市之倉、陶磁器、酒器等にまつわる企画を約1年ごとに展示いたします。

展示のご案内(2F)

  • ・加藤 土師萌
  • ・五代 加藤 幸兵衛
  • ・荒川 豊蔵
  • ・加藤 唐九郎
  • ・塚本 快示
  • ・加藤 卓男
  • ・鈴木 蔵
  • ・加藤 孝造
      (敬称略)

【常設】巨匠館

美濃にゆかりの深い重要無形文化財保持者(通称:人間国宝)や巨匠 8名の作品40点余りを一堂に展示しています。
安土桃山期から江戸初期に作られた桃山陶と呼ばれる志野・織部・黄瀬戸などは、昭和初期に荒川豊蔵(志野・瀬戸黒)と加藤唐九郎によって再現されて以来、多くの方々に親しまれています。更に加藤土師萌(色絵磁器)、次いで五代加藤幸兵衛らが中国陶技の先駆者としての役割を果たしました。第二次世界大戦後の思想的に開かれた世の中になってからは、急速に陶芸作家の萌出が続き、多様な陶芸技法の開花となっていきます。加藤卓男は、古代ペルシア陶に感銘を受け、幻の名陶ラスター彩の復元をはじめ、青釉、三彩、ペルシア色絵など、高い芸術性を持つ異民族の文化と日本文化との融合に成功しました。このほか、青白磁で独自の境地に到達した塚本快示(青白磁・白磁)、志野・織部などの伝統分野での近代性を確立した鈴木蔵(志野)、加藤孝造(瀬戸黒)らが活躍しています。

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